ムービーシーン解説
FCU軍はソトア軍との戦争によって壊滅的な打撃を受け、残存戦力は大陸各地に分散して潜伏や持久戦を余儀なくされていました。そうした中、最後の領土に生き残った戦力の約3分の1が集結します。単艦で行動していた強襲揚陸艦ドーントレスも友軍艦隊への合流を果たしました。ドーントレスには9機のハリアーが搭載されていましたが、カタパルトを持たない強襲揚陸艦ゆえに通常の艦上戦闘機は運用できず、またハリアー自身も航続距離の短さから防空任務に限定せざるを得ない状況でした。
FCU軍は現有戦力をもって首都シーヴの奪還を目指す領土回復作戦を策定します。しかし、侵攻任務へ投入可能な空母エンデュランスの艦上戦闘機は、わずか8機しか残されていませんでした。
この深刻な戦力不足に対し、D.D.は機体の画像やカラーリングを加工して別部隊に見せかける情報工作を実行します。外部や世論に対して20機規模の航空戦力が健在であるかのように偽装し、味方の士気高揚や対外的な戦況を有利に導こうとしたプロパガンダでした。
ミッション中のストーリー
正式に北部戦区司令部となったスナイダーズトップ基地に命令書が届き、作戦ブリーフィングが行われました。作戦は敵の重要拠点を4機ずつの2編隊で同時に急襲するという内容です。クイーン隊は大陸最大の造船所と幹線道路が交わるポートエドワード港の物資集積所を叩き、ソトア軍の兵站網を断つ任務を担当します。
一方のジョーカー隊は、ニューフィールド島に入港したソトア軍の第3艦隊および第5艦隊を無力化する任務を担当。第3艦隊は島北西部のベルタ港、第5艦隊は東部のアンダーソン港に停泊して補給中であり、反撃態勢が整う前に急襲する計画でした。
しかし、この作戦には大きな障害が存在していました。ニューフィールドがFCUからの独立を宣言し、現地に駐留していたFCU空軍第262飛行隊「シャーク隊」までもがソトア軍側へと寝返っていたためです。この離反によって、FCUがエンソー・オーダーと共同建造していた潜水艦の回収も阻まれていました。この潜水艦こそ、敵の衛星兵器「トニトルスの槍」による防衛網を突破するための切り札となる兵器でした。
ジョーカー隊はソトア軍の警戒網を避けるため、低空飛行でニューフィールド島へと侵入します。すると島北方から、元友軍であるシャーク隊が迎撃のために出現。シャーク隊のウェッブは「部隊内の多数決によってソトア軍側につく道を選んだ」と語り、かつての僚友であるバクスターたちと交戦状態に陥ります。
アンダーソン港を奇襲したジョーカー隊は、無防備な状態だったソトア海軍第5艦隊を攻撃し、主要艦艇と航空戦力を壊滅させました。戦闘の最中、ポートエドワードを攻撃していたクイーン隊からも目標撃破の報告が入ります。続いてジョーカー隊はベルタ港へ転進し、ソトア海軍第3艦隊およびシャーク隊と交戦。バクスターの意を汲んだレックスは、元仲間たちを戦死させず脱出させながら敵戦力を制圧し、両艦隊を無力化して作戦目標を完遂しました。
作戦を終えたジョーカー隊が帰還した直後、ポートエドワード港から戻るクイーン隊の機影に対して管制塔から警戒命令が発令されます。レーダー上に出撃時より2機多い、計6機の編隊が映し出されていたためです。
しかし、追従していた2機は敵機ではなく奪取された無人空中給油機でした。クイーン隊はブリーフィング時にD.D.から伝えられていた遠隔操縦コードを使用し、ポートエドワード飛行場から敵の無人機をハイジャックして持ち帰っていたのです。この給油機を確保したことで、航続距離の短さから防空に縛られていたドーントレスのハリアー9機も侵攻任務に投入可能となりました。これにより、FCU軍の次回出撃可能機数は「17機(エンデュランスの8機+ドーントレスの9機)」へと倍増することになります。
二方面作戦が成功裏に終わり、全機が無事に帰還したことを受けて、基地内では次なる段階として「首都シーヴ奪還作戦」が告知されました。首都正面への強襲揚陸を敢行すべく陸戦隊の志願者が募られ、祖国奪還に向けた一大反撃作戦が幕を開けようとしています。
補足&注目ポイント
補足情報
- 当初は空母エンデュランス所属の8機(ジョーカー隊4機+クイーン隊4機)のみでしたが、クイーン隊が無人空中給油機2機を鹵獲・奪取したことで、強襲揚陸艦ドーントレスに配備されていたハリアー9機の長距離進出が可能となり、次期作戦で投入できる戦力は一気に17機へと増強されました。
- バクスターの懇願を受けたレックスの立ち回りにより、シャーク隊各機は撃破されつつもパイロットは脱出に成功しています。敵対はしたものの、かつての仲間同士での完全な殺し合いは避けられた形です。
気になるポイント
- D.D.は単に象徴としての英雄「シーヴの翼」をプロデュース・神格化するだけでなく、機体数の画像偽装で軍全体の士気や世論を動かし、さらには敵の無人給油機の遠隔コードまで事前に把握して部隊に与えていました。エンソー・オーダーから派遣された彼が、どこまで戦況や敵の動向を握っているのか、単なる兵站担当を超えた影響力の大きさが際立っています。
- シャーク隊が「部隊内の多数決」という現実的かつドライな判断でソトア側についた背景には、首都が陥落したことでFCU中央政府への忠誠や求心力が地方部隊の間で完全に崩壊しつつある現実が描かれています。領土を奪還できたとしても、戦後にFCU連合体制が元通り維持できるのかという政治的不穏さが残ります。
- 衛星軌道から運動エネルギー弾を投下するソトアの絶対防衛兵器「トニトルスの槍」に対抗するため、ニューフィールド島に建造されていた特殊潜水艦の確保が今後の重要なカギを握ってきそうな予感です。






